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ChatGPTの技術的背景:OpenAI社とは

こんにちは。今日は、最先端の技術ChatGPTの背後にある企業、OpenAIとChatGPTの技術的背景についてお話します。

 

OpenAIとは?

OpenAIは、アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く人工知能(AI)の開発を行っている企業です。営利法人OpenAI LPとその親会社である非営利法人OpenAI Inc.から成り立っています。この企業の目標は、人類全体に利益をもたらす汎用人工知能(AGI)を普及・発展させること。

代表的なサービスとして対話型生成AIのChatGPTを2022年11月にリリースしました。

 

OpenAIの設立背景

OpenAIは、2015年12月11日にSamuel H. Altman(サム・アルトマン)、Ilya Sutskever(イリヤ・サツケヴァー)、Elon Reeve Musk(イーロン・マスク)らによって設立されました。設立当初から、10億米ドルの資金が提供され、その後もマイクロソフトからの出資を受けるなど、多くの支援を受けています。

 

ChatGPTの学習データ

学習方式:
ChatGPTは、OpenAIが開発したGPT (Generative Pre-trained Transformer) シリーズの一つです。このモデルは、大量のテキストデータを用いて事前学習され、その後、特定のタスクに合わせて微調整されます。事前学習の際には、モデルはテキストを予測するタスクを行い、この過程で言語の構造や意味を学習します。

 

学習データの期間:
ChatGPTの学習データは、インターネット上の多岐にわたるテキストから収集されています。具体的な期間についての詳細は公開されていませんが、最後のトレーニングデータは2022年1月までのものです。

 

ファクトチェック:
ChatGPTの学習データには、インターネット上のさまざまなテキストが含まれており、公開されている個人のブログやウェブサイトの情報も一部含まれている可能性があります。学習データには、ファクトチェックが行われているものも含まれていますが、全ての情報が正確であるとは限りません。ユーザーからの質問には学習データに基づいて回答を生成していますが、常に正確であるとは限らないので注意が必要です。

 

ChatGPTの得意なこと・不得意なこと

ChatGPTは、自然な文章を生成することが得意です。しかし、言語処理は「定量的アプローチ」であり、人間の言語能力とは根本的に異なります。そのため、完璧な答えを常に提供するわけではありません。

 

定量的アプローチ」と人間の言語能力の違いは以下のようなものがあげられます。それぞれのアプローチには、長所と短所があるので、適切な場面で適したものの利用が求められます。


感覚と直感:
人間の言語能力は、経験や感覚、直感に基づいています。一方、定量的アプローチは、数値やデータに基づく論理的な分析を重視します。

文化や背景の理解:
人間は、文化や背景知識を持って言語を解釈します。定量的アプローチでは、このような文化的・社会的背景を直接的に考慮することは難しいです。

感情やニュアンス:
人間は、言葉の背後にある感情やニュアンスを感じ取ることができます。定量的アプローチは、感情やニュアンスを数値化するのは難しく、その点で限界があります。

適応性:
人間は、新しい情報や状況に迅速に適応することができます。定量的アプローチは、新しいデータや情報が与えられない限り、そのような迅速な適応は難しいです。

創造性:
人間は、言語を用いて新しいアイディアや表現を生み出すことができます。定量的アプローチは、学習データに基づく生成や予測を行うため、人間のような創造性を持つことは難しいです。

 

 

今後の進化

OpenAIは、GPT-4のリリースを2023年3月14日に発表しました。このモデルは、テキストだけでなく、画像の入力にも対応しています。また、司法試験の模擬テストで人間の受験者と比べても上位10%程度のスコアを獲得するなど、その能力は日々進化しています。

その他、以下のようなアップデートがされてきています。

 

ChatGPTのカスタム指示機能:2023年7月20日
ユーザーがChatGPTの応答をよりカスタマイズできるようにするための機能です。この機能を使用すると、ユーザーは自分の好みや要件を指定し、ChatGPTがそれを考慮して応答を生成します。

 

ChatGPT Enterpriseの導入:2023年8月28日
企業向けのChatGPTサービスが導入されました。これにより、ビジネスの現場での利用がより容易となりました。

 

ChatGPTの視覚・聴覚・発話機能:2023年9月25日
ChatGPTは、視覚、聴覚、そして発話の能力を持つようになりました。これにより、ユーザーとの対話がよりリッチで多様なものとなりました。

openai.com

 

おわり

OpenAIとChatGPTの技術の進化が今後も楽しみです。また新しい情報があったら記事にしたいと思います。

 

ChatGPTの始め方は以下の記事を参考にしてみてください。

ai-de-asobou.hatenadiary.jp

また、有料プランと無料プランの違いは以下の記事です。

ai-de-asobou.hatenadiary.jp